誰も守ってくれない
2月1日に観ました。
現実社会を垣間見た感じがしました。怖いのはネット社会で個人情報がバラまかれることでしょうか。マスコミで自主規制していても、おもしろ半分で情報がバラまかれることは、昔の村八分と似た現象です。決して特にならないことなのに、そうやって自分の存在を自己主張するのは、また孤独な社会に生きているからなのでしょうか。
映画のような犯罪容疑者の家族という立場に立ちたくないのは皆同じですが、たとえば交通事故の加害者の家族という立場は、誰もが可能性があります。近所でも同乗者を亡くしてしまった運転者が自殺されたケースがありました。法律では割り切れない人間の感情がそこにはあります。でも法律で割り切るしかないのが社会の秩序です。法律学は「悪魔の文学」と大学で聴きましたが、こういうケースでは、それが人間が作る秩序のための法だからでしょうか。
映画そのものは興味深く観させてもらいましたが、ただなんとなくハッピーエンド色が強すぎた感があります。問題点はたくさん残したまま終わっているのですが、主役の刑事の気持ちがうまく収まりすぎでは?と感じました。でもそれが人間社会かもしれません。
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